妲己というデッキ
妲己というデッキ
今回はズィーガー杯で使用した「艶やかなる妖狐 妲己(以下、妲己)」をメインにしたデッキについて紹介します。
特徴
トラッシュに15種族以上そろえた状態で起動効果を使用することで、3ドロー、全ての相手ゼクスに8000ダメージ(※1)、手札から2体までリブートでNSに登場させることができます。
(※1)ダメージを与えたゼクスが場から離れるのは手札からゼクスを登場させた後になることに注意しましょう。
登場させたゼクスの効果で再び妲己を登場させることで山札が尽きるまで妲己の効果を繰り返し使用し盤面にゼクスを登場させます。また、効果による8000ダメージでライフから登場したゼクスを破壊することができるため、ライフから出てきたゼクスを無視してプレイヤーを殴ることができます。
LRが出なければ4回プレイヤーを殴れば勝てます。
デッキ構築
妲己デッキはその特徴から以下のパーツでデッキが構成されます。
- トラッシュを肥やす
- 妲己を登場させる
- 点を取る
それぞれ解説していきます。
1.トラッシュを肥やす
妲己というデッキはトラッシュに15種族貯める必要があります。そのため、妲己を登場させるまでは何よりも優先してトラッシュを肥やす行動を行う必要があります。
主なトラッシュを肥やすカードを紹介します。
プレイヤーに「怜亜」を選択することで、3ターン目に「超無限神器ローレンシウム」をプレイすることができます。このカードは登場時に手札から2枚+デッキトップから最低2枚最大5枚のカードをトラッシュに置くことができます。
「【剣誓『力』】怜亜」にシフトすることでさらに1枚手札からトラッシュにカードを置くことができ、パワーも10500にすることができます。
2.妲己を登場させる
主な妲己を登場させることのできるカードを紹介します。
3.点を取る
レンジで殴る・攻撃した面を開ける・1回の攻撃で2点取るといった行動で、1ターンに3点以上取ることができます。
デッキレシピ
デッキ内のカード種類が少ない印象を受けるかもしれませんが、4ターン目までにトラッシュに15種族用意することができます。
トラッシュに15種族用意する方針
本レシピの場合、デッキ(Stを除く山札)内の総種族数は65枚となっています。
(0*4)+(1*30)+(2*12)+(3*1)+(4*2)=65
65/49≒1.33
トラッシュにカードが1枚ある場合の種族数の期待値は1.33枚です。
15≒1.33=11.27
つまり、3ターン目までに12枚のカードをトラッシュに用意できれば(重複含む)15種族あることになります。
- 『満チル叡智ノ魔眼 ソピア』
Stに採用することで、トラッシュに落ちれば2種族確保することができます。
(15-2)/1.33≒9.77
残り13種族なので、トラッシュに必要な枚数は残り10枚です。Stに複合種族を採用することでトラッシュに必要な枚数が1枚減りました。
IGを行うことでトラッシュを肥やすことができますが、チャージをもらえるかは相手依存なので、IGを行わずにトラッシュに10枚のカードを用意する方法を考えました。
1ターン目
AでStを踏み潰します。これで残り10枚です。
2ターン目
BでAを踏み潰します。これで残り9枚です。
3ターン目
『超無限神器ローレンシウム』でBを踏み潰します。これで残り8枚です。
『超無限神器ローレンシウム』の効果で2枚+2~3枚。これで残り3~4枚です。
『【剣誓『力』】怜亜』の効果で1枚。これで残り2~3枚です。
1,2ターン目に以下のカードをプレイすることで残りの2~3枚を稼ぎます。
『再生の胎動』をプレイしていた場合は追加3枚(実質2枚)。
『風海警部補』をプレイしていた場合は追加2枚。
1ターン目にウェイカーLvを上げていて2ターン目に『愛を守るクォーツクラブ』をプレイしていた場合は追加1枚。
プレイしたIGアイコンの2枚目はリソースに置き、連続して同じゼクスで踏み潰さないようにしましょう。なるべくデッキ内枚数の少ないウェイカーLvを上げるゼクスをプレイすることで、『超無限神器ローレンシウム』の効果で落ちたIGアイコンが重複することを防ぐことができます。
『超無限神器ローレンシウム』の2枚や『再生の胎動』や『風海警部補』や『愛を守るクォーツクラブ』で手札からトラッシュに置けるカードは自分で選択することができるため、プレイングである程度トラッシュの種族重複を避けることができます。
キープ基準
「トラッシュに15種族を用意する方針」で書いたとおり、1ターン目はStを踏みつぶしながらウェイカーLvを上げたいため、アッパーIG+赤いカードのセットでキープします。複数色を採用しているため、初期リソースに赤がない場合もあるのでアッパーIGだけだと少し不安が残ります。
『再生の胎動』+赤いカードの場合は、残りの2枚が複数種族ならキープしてもいいかもしれません(この条件でキープしたことない)。
『風海警部補』+青いカードの場合も、残りの2枚が複数種族ならキープしてもいいかもしれません(この条件でキープしたことない)。
『再生の胎動』+『風海警部補』は一見良さそうですが、初期リソースの色次第でリソース置くカードが変わり、良くも悪くもデッキトップに左右されるので先手ならオススメできません。
IGアイコンの採用理由
妲己の弱点対策としてIGアイコンに上記を採用しています。
妲己は自分のPS周りを9000で殴って倒せないゼクスで囲まれ、NS全てを塞がれた場合に展開することができません。
相手IGOBが相手陣に引きこもりその前にゼクスを置き、そのスクエアと自PSが隣接するスクエアに9000で殴って倒せないゼクスが置かれた場合も始動パターンに制限がかかります。
これを突破するために起動効果で5000ダメージを飛ばせるゼクスをIGアイコンに採用しています。相手ターンに殴られた最後のライフから登場したり、IGでHitでの登場を狙います。
ただし、『【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト』がキツイので対ク・リトで面を作られると厳しいです。
なお、『変幻の悪魔ザガン』でウェイカーLv.3が必要なため、非アッパーアイコンの採用は見送りました。
『真夏の清純 くるみ』を『≪白き焔≫のアンセル』に変えることでトラッシュの安定感を増すことができます。
イベントを構えるデッキへの回答
相手が何リソース起こしていようが全て寝かせます。複数イベントを構えていても関係ありません。VBだけケアして殴ることができます。2枚だと引けない場合があるので3枚採用しています。
複数点を取る方法
『貪欲な凶鳥ハルピュイア』は『変幻の悪魔ザガン』と、『ローレンシウム&オリハルコンティラノ』は『極大神器ローレンシウム』と『愛を守るクォーツクラブ』と種族が被るため、『極大神器ローレンシウム』だけを採用しました。
1度に2点取った方が楽な場面もありますが、『極大神器ローレンシウム』で面を開けて『変幻の悪魔ザガン』で攻撃することでライフを取り切れると考えています。
攻撃の要ですが、枠の都合上3枚採用しています。
複数種族の補足
序盤のリソース色事故を防止するために、基本的に無色のカードは減らして赤と青のカードを中心に採用しています。
- 『森羅渾然 ナンダルタスク』
1枚で4種族分になるカードですが、トラッシュで重複した場合を考えて2枚採用しています。
- 『スニークシャドウ ラフィアス』
3ターン目に『超無限神器ローレンシウム』に電影したり、『滅神騎王アーサー』+『真夏の女神 筒姫』した時に『滅神騎王アーサー』に電影することでブレイバーLvを稼いだり、妲己起動後に青ゼクスをねん出して『億劫なる『沈泥』ラハム』に繋げたり、『極大神器ローレンシウム』に電影して使いまわしたりします。
手札に妲己やキーパーツがない場合にデッキトップ3枚を操作することで必要なカードを引きやすくすることができるため採用しています。
- 『たっぷりストロベリー プリズム』
『蒸気職人メイジ』不採用によって[マイスター]枠が空いたので採用しています。
デュナミス
デッキ内の黒が2枚しか入っていないため、『竜朽舞闘スケルタルダンサー』は不採用になっています。
このへんを使う試合はほぼ負けなので抜いても問題ありません。
おわり
今回私が使った妲己はループではなく、有限コンボデッキになります。
手に馴染むデッキになったので、妲己の今後については見守りたいと思います。
半年間デッキ調整してくれたくろしまさん、対面してくれた中野のみなさま、ありがとうございました。